西から東へ大遠征 |ソファを探す

2014-08-01更新

西から東へ大遠征
私はカタギリ夫人にファックスしたように、荻窪の「大塚家具」に出かけることにした。ここは都心と違って、出来心で行ける距離であることから、何回か来ていて、同じ女性店員に案内してもらっていた。彼女について、コーナーソファを中心にざっと売り場を回りながら、「ソファ一般」について聞く。彼女によれば、今の革は表面が加工してあるので、汚れてもすぐに拭けば、そうしみ込むことはない。扱いという点では、布よりもむしろ楽かも知れない、と。そう、カタギリ夫人のソファの場合、醤油でもこぼした日には、一巻の終わりである。革張りのものにしぼることにした。あ売り場を見て思ったのは、革だと、よくも悪しくも存在感がある、ということだ。狭い家に持ってきたら、なおさらだろう。すると、色も考える。焦げ茶は、今あるダークブラウンの家具類がカーテンと合うことから、思いついた。がソファとなると面積が広いせいか、強過ぎる。人間よりソファの方がふんぞり返った感じにならないか。部屋の主はあくまでも、家具ではなく人間でなければならない。ダークブラウン以外なら、紺かベージュ、紺のソファのところに連れていってくれる。これは、何と言うか「役員応接」のような。「えらそう」を通り越し、ヤーさんぽい感じすらする。「革の場合、ものによっては、会社っぽくなるんですよ」と店員さん。たしかに、紺はリビングには不向きだ。
ベージュのソファを探す
すると残るは、ベージュか。が、くり返しになるが、ベージュというのは難しい色だ。ひとことで「ベージュ」と言っても、千差万別で、ちょっとはずすと似て非なる色になってしまう。「うーん、ベージュのコーナーソファと言うと、今あるのはこれだけですね」ベージュというよりグレーだった。ベージュなんて、ソファとしてはもっともありきたりな色かと思ったら、こうも選択肢がないものだろうか。「有明の本社の方にいらしたことは、ありますか?」と店員さん。「いえ。前々から行こうとは思ってるんですけど。何線に乗るんですか」「いろいろな行き方があるんですけれど」それだけ「遠い」ということである。何パターンか教えてもらって、帰ってきた。店員さんが行くときは「荻窪から乗り換え時間を含めて一時間半みています」とのことだった。「有明の『大塚家具』、行ったことある?」小出さんに聞いてみた。「あー、あの『東京ドームの何倍』とかって言う、あれでしょ」